親、家族に引越し先の住所を知られないようにする方法

住民票移動

 両親や家族に引越し先の住所を知られたくない。DV、精神的な暴力そして借金問題などから、このように思っている方は多いようです。

 このページでは、なぜ両親や家族に引越し先の住所が知られてしまうのか、また、どうすれば新居の住所を知られないようにできるかについてを解説致します。

親にバレないように住民票を移す方法

 通常通り、身分証明証を持って、役所に行き、住民票の移動の申請を行えば、短期的には親に知られることはありません。

 役所の担当職員が、「住民票の移動を住民票内の誰かが申請したこと」を他人に伝えることは、国家公務員法違反となるため、心配はありません。

国家公務員法
第100条
1 職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。

 しかしながら、長期的には、親が住民票を取得した際に、貴方が住民票を移動させたことが発覚してしまいます。

 通常、家族であれば、同じ住民票(同一世帯)に入っているはずですが、そこから抜けて、且つ令和○年○月○日、○○県○○市○○町1-2-3に転入などと記載がされているためです。

 そのため、最終手段として、親が住民票の閲覧や交付ができないように制限をかけることができます。

 まずは、警察・児童相談所・女性相談センターなどに相談を行うことで対応が可能です。

 身体的暴力だけでなく、精神的暴力で、対応が可能なケースもありますので、まずは相談をしてみて下さい。

郵便物が戻ってくることによる引越し発覚を防ぐ

 両親が、あなたに手紙などの郵便物を送った際に、住所不明で郵便物が返送されて両親の元に戻ってくることで引越しが発覚することもあります。

 それを防ぐためには、郵便局に転居届を提出することで、旧住所に送られた郵便物が新住所に1年間転送されるため、1年間、引越しの発覚を遅らせることができます。転居届の期限は1年なのですが、翌年も翌々年も有効期限が過ぎる前に転居届を再提出することで、更に転送設定が1年間更新されるため、両親が旧住所で手紙を出した場合でも、住所不明で両親の元に戻ることなく、新住所に転送されるため、住所が変わったことの発覚を遅らせることが可能です。

ECサイトの配達記録から住所が判明する

ECサイトの共有アカウントは注意

 amazonなどのECサイトを共有アカウントで使っている場合、そこから両親や家族に新住所を知られてしまう可能性があります。具体的には、ECサイトに記載されている配送状況の確認の欄に「配達先の住所」と「置き配をした際の写真」が掲載されています。

 家族共有パソコンでECサイトを使っていた場合、パソコン上にCookieが残っており、IDとパスワードを入力せずにログインできる場合があります。そのため、共有パソコンから、新住所に荷物が届いた情報を両親がECサイト上で確認している可能性があります。

AmazonなどのECサイトの配達記録

引越し後はIDとパスワードを変更する

 対策としては、アカウントが共有アカウントのサイトは使用しないこと、またIDとパスワードを引越し後に変更することで、他人からのアクセスを防止することが可能です。

不正ログインは懲役刑の可能性も

 なお、家族であっても、IDとパスワードを推測し、勝手に他人のアカウントにログインすることは、不正アクセス禁止法の違反となり、同法11条により最悪の場合「三年以下の懲役又は百万円以下の罰金」に科せられる可能性もあるため、ご注意ください。

総務省|不正アクセス行為の禁止等に関する法律|国民のためのサイバーセキュリティサイト
総務省の政策(行政運営の改善、地方行財政、選挙、消防防災、情報通信、郵政行政など)、組織情報、所管法令、報道資料、会議資料等を掲載しています。

住民票の除票から新住所を知られてしまう

住民票の除票とは

 住民票を他の市に移した場合、以前住んでいた市の住民票の記録は、「住民票の除票」という呼び方に変わり、そのまま150年保管され続けます。

 「住民票の除票」は、以前その場所に住んでいたことの証明や過去の住所証明、死亡の場合も除票となるため、死亡証明を行う場合に用いられます。

住民票の除票(転出で除票となった場合)

除票には転出先の住所が記載されている

 除票には、転出先の住所と転出した時期が記載されています。そのため、住民票の除票を取得されてしまうと、新しい引越し先の住所を把握されてしまうことになります。

委任状を作られた場合、本人以外でも取得されてしまう

 除票は、本人以外の場合には正当な理由がなければ、請求しても交付してもらうことができません。しかしながら、本人確認書類のコピーを持っている方が、委任状を偽造してしまった場合、家族や第三者が取得できてしまう可能性があります。

 そのため、除票を勝手に取得されないためにも、本人確認書類の控えを取られないように注意が必要です。

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