住民票の除票とは
自治体に住民登録されていた方が当該自治体の外へ転出された場合、あるいは亡くなった場合などは、当該自治体の住民票から抹消されます。
抹消された住民票を「住民票の除票」といいます。
住民票の除票の写しの記載内容
住民票の除票の写しには、住民票に記載されている事項のほかに、転出の場合には転出先住所と異動年月日、死亡の場合には死亡年月日が記載されます。
住民票の除票を請求できる人
住民票の除票の写しは、原則、本人のみが請求できます。親族や本人と同一住所ではあるが世帯を別にしている方が本人に代わって請求する場合、同世帯にあった方でも原則として本人からの委任状が必要になります。
やむを得ない理由により委任状の提出が困難な場合には本人から代理人又は使者として依頼を受けている旨を記載した書類の提出が必要となります。
本人以外の請求者自身が利害関係人であり、自己の権利行使や義務履行のため、または、官公庁への提出が必要な場合には、委任状がなくとも請求することができます。
請求の際には、正当な請求理由とその請求理由を裏付ける利害関係が明らかになる書類(疎明資料)が必要です。
死亡された方の除票を請求できる人
亡くなられた方の除票は、請求者自身が利害関係人であり、自己の権利行使や義務履行のために必要な場合や官公庁への提出が必要な場合などに限り、請求することができます。同世帯であった方でも、請求者自身が利害関係人でなければ請求できません。
尚、亡くなられた方の住民票の除票に、マイナンバー(個人番号)と住民票コードの記載はできません。
請求者と亡くなった方との関係や利害関係の疎明資料
事例1:未支給年金の請求や、年金の停止に使用する場合
請求者と亡くなった方との関係がわかる戸籍謄本
当該自治体に双方の戸籍や住民票がある場合は、関係資料が不要になることもあります。
事例2:死亡保険金の受け取りに使用する場合
請求者が受取人として記載されている保険証書
事例3:その他具体的な説明資料がない場合
申請書に具体的な手続名称と提出先を記入することで許可が出る場合がありますので、窓口に相談をしてみてください。
住民票の除票の手数料
自治体によって異なりますが、1通当たり300円~500円になります。
住民票の除票の保存期間
住民基本台帳法施行令の一部改正(令和元年6月20日施行)により、住民票の除票の保存期間が5年間から150年間に変更になりましたが、改正前に保存期間(5年間)が経過したものについては、引き続き住民票の除票は交付できません。
自治体によって、150年間の保管するための事前準備の開始時期に差があり、平成24年度以降に除票になったものについては住民票の除票の交付ができるが、平成23年度以前に除票になったものについては住民票の除票を交付することができないなど、自治体によって保管時期に差があるため、ご注意ください。
亡くなった家族の方が1人世帯の場合
ご家族(亡くなられた1名分)の住民票の除票の写しが交付されます。
住民票の除票の取得方法の例
亡くなった家族の方が2人世帯以上の場合(複数で暮らしていた場合)
1人世帯の方が亡くなった場合は、その住民票は「除票」となりますが、2人以上の世帯で、他に生存されている世帯員(ご家族)がいる場合には、住民票は除票とはなりません。
生存されている世帯員(ご家族)がいる場合には、「住民票の写し」が交付されることとなります。
注意事項として、窓口で請求される際に必ず「除かれた者(死亡した者)を含んだものが必要」である旨を伝えて下さい。何も伝えない場合、死亡者が省略された住民票の写しが交付されてしまいます。
ご家族が亡くなられた場合は、戸籍の死亡届の提出により、住民票にも「亡くなった日」、「死亡された旨」等が記載されます。死亡届を出していない場合は、住民票の除票も作成されていないので、ご注意下さい。通常、死亡届を出してから2~7営業日(住所地に届け出た場合は早く、住所地外の場合は時間がかかる)ほどで住民票に反映がされます。
住民票の除票を親族が取得する場合
住民票の除票は、コンビニ取得できないことが多い
多くの市区町村ではコンビニで交付できないことが多くなっています。
参考リンク
Q.住民票の除票とは何ですか。
https://xn--pqqy41ezej.com/?p=222
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