【ニュース】「あしたのジョー」の矢吹丈、台東区住民票交付見送り

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「あしたのジョー」の矢吹丈、台東区の住民票交付見送り


ジョーに住民票は似合わない?

2011年10月7日、ボクシング漫画の不朽の名作である「あしたのジョー」ゆかりの東京都台東区が、主人公・矢吹丈に特別住民票の交付を計画したが、著作権者側(原作・梶原一騎(高森朝雄名義)、作画・ちばてつや)の「『さすらい』のイメージに似合わない」との指摘で見送られたことが報道により明らかとなった。

どのような企画だったのか

「あしたのジョー」の舞台は東京都台東区山谷※地区がモデル。物語には、かつて実在した「泪(なみだ)橋」と同名の橋が登場する。 台東区によれば、山谷地区のいろは会商店街が10月7日から9日に開催した「あしたのジョーのふるさと祭り」に合わせ、台東区は矢吹の特別住民票を、同商店街の青木照広理事長に交付する企画として計画したものであった。
※ 山谷(さんや)は、東京都台東区・荒川区にある寄せ場(日雇い労働者の滞在する場所、俗に言うドヤ街)の通称(旧地名)である。

丹下段平ではだめか

これに対し、10月初め、著作権者側が「矢吹丈は「さすらい」のイメージであり、矢吹丈のイメージに住民票は似合わないのでは」と指摘を行った。確かに、矢吹丈は、「根無し草」・「住所不定」のイメージがあり、法令に遵守し、住民登録を行い、住民税を払っているイメージは乏しい。
著作権者側は、泪橋の橋の下にジムを持って定住し、矢吹の指導者である丹下段平への交付を提案したが、台東区は、丹下が主人公ではないことを理由に、「主人公に交付したい」と今回は断念した。
尚、丹下は橋の下に違法に家屋を設け、居住していることから、丹下に住民票を交付した場合、丹下に住民票を交付するならば、現状違法に橋の下などを占拠しているホームレスにも住民登録を認めろと苦情が来る可能性もある。
以前、アザラシのたまちゃんに住民票を交付した際、在日外国人労働者が「アザラシに住民登録を認めるなら自分達にも認めよ」と市役所に抗議するデモ活動が行なわれたことがあるからだ。

今後

地元いろは会商店街は2012年夏に、矢吹丈の銅像建立計画を予定しており、生沼正篤副区長は「その建立までには住民票を交付できるよう理解を得たい」と希望しているようである。

特別住民票とは

特別住民票は、自治体が地元ゆかりの架空の人物らに交付し、地域おこしや観光PRに活用している。
尚、怪人二十面相が三重県名張市、ゲゲゲの鬼太郎が東京都調布市、天体戦士サンレッドのバンプ将軍は神奈川県川崎市の住民票を交付されている。

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