公職選挙法:第二章「選挙権及び被選挙権」【法令】

判例/法令/用語解説

公職選挙法:第二章「選挙権及び被選挙権」


第9条(選挙権)

1 日本国民で年齢満20年以上の者は、衆議院議員及び参議院議員の選挙権を有する。
2 日本国民たる年齢満20年以上の者で引き続き3ヶ月以上市町村の区域内に住所を有する者は、その属する地方公共団体の議会の議員及び長の選挙権を有する。
3 前項の市町村には、その区域の全部又は一部が廃置分合により当該市町村の区域の全部又は一部となつた市町村であつて、当該廃置分合により消滅した市町村(この項の規定により当該消滅した市町村に含むものとされた市町村を含む。)を含むものとする。
4 第二項の規定によりその属する市町村を包括する都道府県の議会の議員及び長の選挙権を有する者で当該市町村の区域内から引き続き同一都道府県の区域内の他の市町村の区域内に住所を移したものは、同項に規定する住所に関する要件にかかわらず、当該都道府県の議会の議員及び長の選挙権を引き続き有する。
5 第二項の3ヶ月の期間は、市町村の廃置分合又は境界変更のため中断されることがない。

第10条(被選挙権)

1 日本国民は、左の各号の区分に従い、それぞれ当該議員又は長の被選挙権を有する。
  一 衆議院議員については年齢満25年以上の者
  二 参議院議員については年齢満30年以上の者
  三 都道府県の議会の議員についてはその選挙権を有する者で年齢満25年以上のもの
  四 都道府県知事については年齢満30年以上の者
  五 市町村の議会の議員についてはその選挙権を有する者で年齢満25年以上のもの
  六 市町村長については年齢満25年以上の者
2 前項各号の年齢は、選挙の期日により算定する。

第11条(選挙権及び被選挙権を有しない者)

1 次に掲げる者は、選挙権及び被選挙権を有しない。
  一 成年被後見人
  二 禁錮以上の刑に処せられその執行を終わるまでの者
  三 禁錮以上の刑に処せられその執行を受けることがなくなるまでの者(刑の執行猶予中の者を除く。)
  四 公職にある間に犯した刑法 (明治四十年法律第四十五号)第百九十七条 から第百九十七条の四 までの罪又は公職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律 (平成十二年法律第百三十号)第一条 の罪により刑に処せられ、その執行を終わり若しくはその執行の免除を受けた者でその執行を終わり若しくはその執行の免除を受けた日から五年を経過しないもの又はその刑の執行猶予中の者
  五 法律で定めるところにより行われる選挙、投票及び国民審査に関する犯罪により禁錮以上の刑に処せられその刑の執行猶予中の者
2 この法律の定める選挙に関する犯罪に因り選挙権及び被選挙権を有しない者については、第二百五十二条の定めるところによる。
3 市町村長は、その市町村に本籍を有する者で他の市町村に住所を有するもの又は他の市町村において第三十条の六の規定による在外選挙人名簿の登録がされているものについて、第一項又は第二百五十二条の規定により選挙権及び被選挙権を有しなくなるべき事由が生じたこと又はその事由がなくなつたことを知つたときは、遅滞なくその旨を当該他の市町村の選挙管理委員会に通知しなければならない。

第11条の2(被選挙権を有しない者)

1 公職にある間に犯した前条第一項第四号に規定する罪により刑に処せられ、その執行を終わり又はその執行の免除を受けた者でその執行を終わり又はその執行の免除を受けた日から5年を経過したものは、当該5年を経過した日から5年間、被選挙権を有しない。

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