まずは、保育園も幼稚園も引越しが決まった時点で、転居先の保育園や幼稚園で入園出来る所を早急に探す事から始めて下さい。以下確認事項を列挙しましたので、ご参考にしてみて下さい。
(1)定員の空き確認
一般的に、保育園や幼稚園は公立の小中学校と違い、定員の空きがなければ入園できません。私立の幼稚園では定員人数が決まってるので、もしも定員に空きがない場合は、編入を断わられてしまいます。そのため、引越しが決まった時点で、子供のためにも早急に確認が必要です。
(2)幼稚園の転園手続き
手続きの方法は、市町村役場によっても異なりますが、一般的に新しい幼稚園用の「入園願書」と「誓約書」に必要事項を記入し、以前の幼稚園から交付される「在園証明書」と「住民票」を新しい幼稚園に提出することとなります。
(3)保育園の転園手続き
手続きの方法は、市町村役場によっても異なりますが、一般的に役所に行って必要書類を提出するだけです。しかしながら、最近は待機児童と呼ばれる保育園に入れない子供がたくさんいる状態ですので、引越し先の地域の保育園に必ず入れるという保証はありません。
転居先の保育園を調べる時は、転入先の住所が確定した時点で、入園の申し込みが出来る自治体もありますので確認してみて下さい。認可保育園の場合、4月入園の申し込みは、定められた期間があり、その時期にちょうど合致していれば、申し込みをすることができます。最近では、途中入園も難しく、家庭によっては入園できる保育園を見つけてから引越し先を決定する場合もあるようです。
(4)入学金
幼稚園の場合は、途中から入る場合も、入学金は必要になることが多いようです。他に必要となる費用としては、指定のバックや制服などがあり、幼稚園ごとに異なるので確認してみて下さい。
(5)無認可の保育園なども検討
保育園や幼稚園の場合、地区によっては年度の途中入園が難しいことが多いため、定員に空きがない場合は、無認可の保育園なども検討した方がいい場合もあります。無認可保育園や保育を請け負うママさんにお願いする場合、金額は認可の倍以上と高額になることが多いですが、引越し先の保育園などを1件1件しらみつぶしに連絡をしてみると、案外空いている園を探せるかもしれません。子供のためにもあきらめずに頑張ってみて下さい。
(6)事前に見学
保育園や幼稚園は、園によって特色が大きく変わってきますので、余裕があるのであれば、事前に見学に行くなどしたほうが、不安はありません。引越しの前に見学をしに行き、自分の目で確認を取りましょう。
(7)年長さんでの転園のメリット・デメリット
幼稚園、保育園児の引越しの中でも悩むのは「年長さんでの転園」です。年長さんの4月で転園できるのならいいのですが、途中での転園の場合、以下のような、転園のメリット・デメリットが出てきます。
転園しないメリット
・現在、仲の良いお友達と一緒に卒園させてあげる事ができる
・幼稚園だと数か月のために指定の制服や園生活に必要なバックなどを買い直す費用が必要
転園しないデメリット
・引越し先にもよるが、通園が大変に(送り迎えなど)
・卒園後、同じ小学校に入るお友達はいない(転園すれば、引越し先の小学校に入る友達や親御さんと事前に仲良くなれる)
(8)幼稚園はママ友の付き合いが盛ん
幼稚園では、ママ友との人間関係で大変なところを乗り越えていくことも重要です。いままで良好だった人間関係を1から作り直さなければならない場合もあります。以下が幼稚園で大変と思われる人間関係の部分です。人間関係で大変なところを乗り越えていくことを、子供に見せていくことも親の役目の1つでは無いでしょうか。
・毎日、送園後は、お互いの家への行き来き
・月2~3回はランチ・モーニング
・幼稚園終了後は1時間以上は子供は園庭で遊び、親は世間話
・グループが出来上がっていて、それ以外の人と話をしたら嫌味っぽく言われる
・毎日、送り迎えがあるので、顔を合わさない日はメールで「合わなかったけど・・どうしたの?」などのメール攻め
・習い事(スイミングスクール等)も一緒
・家族を巻き込んでのバーベキュー・お誕生会(お誕生会も呼ぶ子と呼ばない子で問題に)
(9)保育園から幼稚園へ転園する際の留意点
幼稚園と保育園では保育時間の他にも根本的にシステムが違います。幼稚園は、保育園と異なり色々と面倒なことが多く、事前に充分に調べたり口コミ確認することをお勧めします。
・基本的に親は専業主婦の方ばかり
・平日に園の行事や手伝いがある
・掃除や草刈りなど平日に行われる
・園によっては母親の会などもあり、活動のために週に何度も園に通う必要あり
・お迎えも14時前後と早い
・短時間の保育の割りに月謝も結構高め
(10)転園に伴う指定品の変更の有無
保育園では、バックなどの指定の所がほとんどですが、幼稚園では制服や指定の通園バックなどがあるところがほとんどです。そのため、幼稚園から保育園に移る場合は、保育園では、ほとんどが自由なのでバッグでも運動用のジャージでも、そのご家庭の都合に
合わせてもらえますが、幼稚園ではそうはいかず、出費が大きいものとなります。今後、何年も通うわけでもないですし、新調するのも勿体無いので、もし問題が無いのであれば、幼稚園で使っていたものを使いまわされることをお勧めします。無駄な出費は抑えたいものですし、幼稚園で購入したものがきれいな状態であれば、なおさら活用するべきです。子どもはすぐボロボロにしてしまうので、ぼろぼろになってから、新しいものに買い換えることを検討してもいいと思われます。
(11)転園時のお礼
引越しで転園する際は、今まで子どもがお世話になった幼稚園や保育園の園児や先生に、お礼の気持ちを込めて何か贈り物をしたいと思う方も多いでしょう。下記に事例を挙げてみます。どのような贈り物を選ぶにしても、感謝の気持ちが大切だと思われます。
可能であれば、園児向けの贈り物に関しては、先生に相談してみるのも良い方法だと思われます。現在、素敵なお付き合いをしているお友達・ママ友さん・先生なら、転園後もお手紙を送られて、交流が続くと嬉しいですし、末永く良い関係が続くことはこの上ないことだと思われます。
□園児向けのもの
・記念になるもの
・心に残るもの
・相手の負担にならないもの
・シンプルでさりげない品物
・ハンカチ(全員向け)
・お菓子(全員向け)
・本やおもちゃを園に向けて寄付
・クラスの子に向けて新しい幼稚園での写真をお手紙と一緒に送る(先生や園児みんなで見ることができ、喜ばれます。)
・×金券類
□先生向けのもの
・菓子折り
・ハンカチ
・ハンドタオル
・ボールペン
・フォトフレーム
・マグカップ
・重荷にならないシンプルなもの
・×可愛いキャラクター物
・×大きなインテリア
・お菓子の詰め合わせ
コメント